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井上惠介の陶芸と盆栽の日々

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三崎でのんびり 作陶体験とお食事

作陶体験をして,そのうつわでお食事を頂こうと言う陶芸体験企画。
振り返ると5年。
2年目から今のスタイルにし,作陶を3日間から選択し、お食事を2日間から選択する方式の陶芸教室。

量産のうつわと、自分なりに作った土もの(陶器)のうつわとでは,料理がどのように見えるか。と言うことを目の当たりにみて頂き、料理を盛りつけたときの違いを感じて頂ければと思い、始めた陶芸教室。

陶芸は全く初めて、と言う方へも短時間で家庭でも使い易い大きさ、重さを重視した制作方法を指導します。
手びねりや、ひも作りと言う技法で作ったものは重たくなりがちなので、"たたら成形”で指導しています。

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この時に制作する基本形は、
”皿”約20~25センチくらいの平皿,一回だけの制作で削ったりする時間はないので、皿に脚を付ける事は残念ながら出来ない。
”鉢”素焼きした型を利用し、たたらを伏せて高台を紐で付けていく
”釉薬(ゆうやく又はうわぐすり)”は、4〜5種類の中から選んで頂く。
こちらで素焼き、釉掛けを行い、焼き上げる。

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(前年開催したときの料理写真を見ながらうつわ、料理等の話に盛り上がる。)

後日、料理屋さんに持って行き、そのうつわを見て親方が料理を考え、お店によってはひとつずつ料理が違ったり、偏りや不公平が無い様に同じ料理を盛りつけてくれたりと、それぞれのお店の個性が出る。


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(うつわに添えてある紙は・・・メニューメモ)
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今までには、油壺あさ彦、無国籍料理くろば亭、神港(身体に優しい無添加料理)、割烹松風、(網元の魚料理の店)真魚家、

今回で4回料理に協力、参加してくれている油壺”あさ彦”
観光客で忙しい日曜日に無理言ってしかも昼時にやって頂いていた。
お客様からの反応も
”こんなに手の込んだ料理をしかも1人ずつ全員が違うなんて、”
”うつわと料理のマッチが素晴らしい”
”この料理が量産のうつわに盛られてたらさびしいでしょうね”
”こんなおいしい料理が自分の制作したうつわに盛って頂けるなんて”
と評価も上々。
そして今回初のお店 「三浦海岸 釜めし・季節料理 福の家}
どんな料理をイメージして頂けるか、焼き上がったうつわを見て、度肝を抜かれちゃうかも知れません。ちょっと奇抜なものもあったりなんかします。
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日本には四季があり,自ずと季節による旬な食材も違う。
繊細な日本の料理は,素朴に出来上がった陶器の器に非常に良く似合う。

陶芸制作に関してはこちらが指導する立場かもしれないが、参加して下さっている方も、フラワーアレンジメントの先生あり、料理屋のオーナーあり、料理のエキスパートあり、若夫婦あり、自分が経験していないことを経験している人生の先輩方でもある。
袖摺り合うも他生の縁と言う俚諺通り、作陶体験を通してこちらの意図を越えた出会いがあり、食事でまた盛り上がり、楽しく情報交換が出来る場となってくれれば、企画した甲斐もあると言うものだ。


今回の”三崎でのんびり、作陶とお食事体験”にいらして下さった方々は基本的にうつわが好き、食べる事が好き、創ることが好き、二つのことが一緒になった体験があればもっと良い。と言い、葉山イトーピアの中にある小さな酒屋さん「リカーズかさはら」で企画している葉山オリジナルワイン”顔の見えるワイン”(http://www.liquors-kasahara.com/)のツアーにも参加してきました。と言う方も居られ、(その企画も面白そうでタイミングが合えば参加してみたい。)皆さんに知って頂く機会をもっと増やし、食べる楽しみ、作る楽しみ、使う楽しみを多くの方に経験して頂きたいものだ。
参加くださった皆様、この場を借りてありがとうございます。
本日素焼きは上がりました。お食事会でまたお会いしましょう。

この3日間は天気も良く最高でした。
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毎年秋のこの時期に開催していく予定です。また、東京、横浜方面で開催しても良いのでは?と言う問い合わせもあり、協力して頂ける料理屋さんもこれから見つけていく予定。

今回はちと長かったですね。お付き合いくださりありがとうございます。
by koajirotoubou | 2009-11-10 23:32 |
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